前回のお話から少し間が空いてしまいました。
麻酔の時に痛みが出やすい状況というお話の続きで、
今回は麻酔が効きにくい状況についてお話をさせてくださいね。
麻酔が効きにくい状況は大きく分けて3つほどあります。
1つめは、すでに歯や歯の周囲の組織に炎症が強く出ている場合です。これは前回のお話にもあったかと思います。
炎症が強いと麻酔時の痛みが強く出るだけでなく、
麻酔が効きにくいといったことが起こります。
2つめは、骨密度です。
特に、下の歯の場合は麻酔が効きにくいとされています。
それは下あごの方が上あごの方に比べて骨密度が高く、
麻酔が浸透しにくい為に起こるとされています。
そのため、人によっては骨密度の状態で麻酔が効きにくい場合があります。
3つめは緊張、不安がある場合です。
緊張・不安があると、痛みに敏感になってしまい、
小さな痛みでも強く拾ってしまうため、麻酔が効きにくく感じてしまうようです。
また、体調がすぐれない場合でも、麻酔がいつもより効きにくいことがあるようです。
麻酔が効きにくいという状況を避けるには、
やはり虫歯や虫歯によって歯茎の炎症がひどくなる前に治療をするのが一番です。
また、麻酔をしたにもかかわらず痛みがあるときは無理せず医師やスタッフに教えてくださいね。
麻酔を追加することも可能です。
虫歯を治すとき、そもそも麻酔注射をしたくないよ…という方が普通だと思いますが、
治療時の突然の痛みの不安を考えると、
頑張って麻酔をした方が安心して治療に臨めるという利点もあるかと思います。
麻酔をした方がいいか迷われる場合でも、
お気軽にスタッフにお声がけくださいね。